弁護士　馬屋原 達矢

はじめして。弁護士の馬屋原達矢です。

私の出身は広島県の福山市の中でも田舎の地域でした。当時は、弁護士も近くにはおらず、不動産トラブルについては近隣の司法書士事務所や税理士事務所などに相談をすることがほとんどでした。幸運にも、私が大学生時代にロースクール制度ができ、司法試験の合格者が増えたこともあって、学生時代に司法書士試験に合格し、ロースクールを経て司法試験にも合格することができました。このような経緯から、学生時代から不動産や税に関わる法律分野に感心がありました。

縁もあって、当初、弁護士が少ない山口県萩市で１０年間弁護士として修行を行いました。弁護士法人サリュの本店は萩事務所で、設立時からの顧問先の皆様に支えられながら、研鑽を積みました。また、法律事務所が少ないこともあり、行政から建築審査会や空家等対策協議会の委員もお任せいただき、裁判所からも相続財産管理人業務、成年後見業務を多く任せていただきました。さらに、不動産登記実務を学ぶために７年間司法書士としても活動しておりました。

令和４年からは弁護士法人サリュ大阪事務所に転勤し、所長を務めております。

このような経歴を経て、私が相続事件を通じて心掛けていることは、相続事件は、当事者の孫の代までの将来の資産防衛を考えるとともに、地域としての不動産の有効活用の観点から、メリットデメリットを考えていくことが必要ということです。当事者の方は、もちろんこの２つの視点を考えた上で悩まれて法律事務所に相談にこられているのですが、受け手である弁護士にこの視点がないと、いい解決ができません。

是非、私と一緒に、将来のこと、そして、地域のことを考えましょう。

印象に残っている相続案件

１　遺産分割事件
きょうだいにだまされて遺産分割協議書に署名押印をしてしまった事件について、遺産分割のやり直しを求める裁判を経験しました。実印で押印をした協議書の内容を覆すのは至難の業です。しかし、依頼者と何度も打ち合わせを重ねて、時系列を細かく分析し、依頼者がだまされたということを一つずつ立証していきました。その結果、遺産分割の錯誤無効が裁判で認められ、遺産分割協議を最初からやり直すことができました。その結果、当初４０００万円の支払いしかない予定だったのが、１億２０００万円獲得することができました。

２　遺留分事件
遺言執行者が受遺者の意思に反して、不動産登記を断行し、登録免許税などを過剰に遺産から支出するという事件がありました。私は受遺者の代理人として、遺言執行者の不正行為を追及し、遺言執行者に対して損害賠償を求める訴訟を提起しました。
遺言執行者には、単独で遺産の解約ができるという強大な権限が法律で与えられている反面、相続人や受遺者に対して、平等に手続きを行うべき重い義務が課せられています。しかし、その立場を利用して、受遺者に損害を与える遺言執行者を許せず、高等裁判所まで訴訟を行いました。その結果、遺言執行者の責任が認められ、この判決が、著名な判例雑誌である判例時報２４７４号にも掲載されました。

※上記の事例は、実際の事例ではありますが、本サイトへの掲載にあたってはご依頼者の秘密に十分に配慮するため、趣旨を逸脱しない範囲において事案を一部加工、抽象化、一般化、匿名化しています。

注力取扱事案

• 不動産の遺産分割
• 会社支配権をめぐる紛争
• 不動産登記訴訟
• 民事信託、成年後見
• 特別受益、寄与分
• 財産調査