国から給付金を受給できることを知り、ある法律事務所に相談
Gさんご兄弟が、母子感染によるB型肝炎ウイルスに感染していることがわかったのは、中学生のころでした。お母様がB型肝炎ウイルスに感染していることが分かり、念のために子どもたちも検査したところ感染していることがわかりました。 残念ながらお母様は、12年前に肝がんが悪化し他界されました。 残されたご家族の方々は、最愛の家族を亡くした哀しみとともに「何故、B型肝炎ウイルスに感染してしまったのだろう?」という疑問をもちましたが、その疑問は払拭されぬまま、日々を過ごされていました。 2年前にGさんは、集団予防接種等の注射器の使い回しによってB型肝炎ウイルスに感染した人が沢山いるということ、また、その方々が国の特別措置法で給付金が受給でき、救済されることを知りました。 Gさんは、「母がB型肝炎ウイルスに感染し、私達兄弟が母子感染した理由は、これだっ!」と思い、ある法律事務所に相談してみました。
しかし、その法律事務所からは、「一次感染者が死亡していて、その母も死亡しているこのケースは和解することが困難だ」と説明を受けました。 説明を聞きましたが、母の無念さを考えると、諦めきれなかったGさんは、インターネットで弁護士法人サリュを知り、法律相談を受けられました。
サリュのサポート
サリュが、Gさんご兄弟とお母様のご事情をお聞きしたところ、亡くなったお母様のお姉様の検査結果が陰性であれば、和解できるとの判断に至りました。そこで、Gさんに説明させていただき、亡くなられたお母様を一次感染者、Gさんご兄弟を二次感染者とする損害賠償請求事件のご依頼をお受けしました。訴訟をすすめるなか、父との塩基配列検査を受けていただく等、いくつか追加検査や追加提出書類の取り付けがありましたが、無事全員の和解を成立させることができ、亡くなられたお母様の給付金3600万円、Gさんご兄弟の給付金各1250万円と塩基配列検査費用として6万5000円を国から受給することができました。 他の法律事務所の間違った判断を聞かれても諦めずにご相談いただいたことで、亡くなられたお母様の無念を少しだけでも晴らすことができたことが、私たちにとって心から本当に良かった、と思える案件でした。Gさんのように、「だめかもしれない」という想いがあったとしても、諦めずに一度ご相談いただきたいと強く願います。