• 労働問題

漢字が分からないという弱みに付け込んだ悪質な会社との戦い

Bさん

Bさんは外国の方で、日本語での会話は上手なのですが、漢字の読み書きはできません。
BさんはY会社の経営するレストランでコックとして働いていました。
Bさんの勤務時間は、午後5時から翌日の午前4時までと長時間でしたが、約2年間、Bさんに残業代は一切払われていませんでした。
Bさんが働き始めたときにはY会社から雇用契約書を渡されませんでしたが、1年を過ぎた頃に突然、雇用契約書を渡されました。詳しい内容をBさんは日本人の奥様に確認してもらったところ、契約内容が月給制を時給制に変えるというものだったため、Bさんはそれにサインしませんでした。
Bさんは、社会保険にも雇用保険にも加入させず、労基署からの指導も無視するような悪質なY会社に不安に感じ、退職を申し出ました。すると、Y会社から、念書という書類にサインするよう求められ、Y会社担当者の「給料の振込みに関する書類だ。」と説明を受け、言われるままにサインしてしまいました。
しかし実際のところ、書類の内容は、「最後の2か月分の給料で、過去にもらいすぎていた残業代を調整することを了承する。」というものでした。もちろん、もらいすぎていた残業代などありません。漢字を読めないBさんの弱みに付け込んだあまりにも不当なやり方です。

サリュのサポート

BさんはY会社を退職後、未払いとなっている残業代を請求するためにサリュに相談にきました。サリュは、受任後すぐに未払いの残業代を計算し、Y会社へ未払い賃金の請求を行いました。
初めのうちは担当者と名乗るものが電話に出て、何度かやり取りができていたものの、途中から電話が繋がらなくなってしまいました。そこで、サリュは労働審判を申立てました。労働審判では、Y会社が上記のように悪質な会社であることから、いつ逃げるか分からなかったので、分割払いでの解決は受け入れず、一括払いでの解決にこだわりました。粘り強く交渉を続けた結果、なんとかBさんの納得のいく金額で話し合いをまとめることができました。
Bさんも大変納得のいく解決ができたと、大変喜んでいらっしゃいました。