Column1

サリュの法的サービスを劇的に強くする
「リーガルスタッフシステム」の原点

“学歴は関係ない、熱意のある人間なら教えればできるようになる。
そして、優秀なスタッフと組むことで、弁護士の仕事は何倍にも力を発揮できる。”

 谷は、萩でたったひとりの弁護士でした。開業したての頃は、とても捌ききれない数の相談予約の問合せが舞い込み、どうしていくべきかと頭を悩ませていました。隣の市の法律事務所のように、弁護士の都合で困っている人を何ヵ月も待たせたり、相手を選んだりはしたくなかったのです。
 そういう環境の中で、その後、年間200件を超える事案を弁護士ひとりですべて担当し、事業としても軌道に乗せていったのですが、こんなことは、誰がやっても簡単にできることではありません。これができたのは、間違いなく、ある2人のスタッフのおかげでした。
 非常に忙しく、猫の手も借りたい状況で、谷が雇い入れた2人の事務員は、地元の高卒の女性で、法律に関する知識も経験もまったくない方でした。

 谷が一から仕事を教えたのですが、2人は一生懸命に学んでくれ、ぐんぐん吸収してくれました。法的な知識も含めてさらに深くつっこんだことまで教えると、それに応えて、彼女たちは実に優秀なスタッフに育ちました。
 もうただの事務員とは呼べないほどに谷の仕事を助け、なくてはならない存在になっていったのです。

 このことが、谷の法律業務についての考え方を大きく変えるきっかけになりました。

 “学歴は関係ない、熱意のある人間なら教えればできるようになる。

 そして、優秀なスタッフと組むことで、弁護士は何倍にも力を発揮できる。”

 これが、他の法律事務所にはないサリュ独自のリーガルスタッフシステムを生む原点となったのです。

 

Column2

サリュの「無料相談」は、
相談者に進む道を示す羅針盤のようなもの

サリュの無料相談は、単なる広告用のリップサービスではありません。
相談者のために必要な情報は惜しみなく伝え、解決までの道筋を丁寧に示します。

 弁護士過疎地の萩で「谷法律事務所」を開業した頃、多くの相談者が殺到しました。弁護士のいない町には、こんなにも多くの法的な困りごとを抱えている人がいるのだな、と思ったと谷は言います。隣の島根県益田市にある法律事務所に相談しようとしたら、初回相談まで2ヵ月待ちだと言われ、萩までわざわざ相談に来た方もいました。無医村にいる医者のような存在だと思いました。
 開業当時の2004年頃は、紹介者がいないと弁護士に相談もできなかったり、相談内容によっては最初から断られることもあったり、相談するだけで1時間1万円もの料金をとられるなどがあたりまえで、いまよりももっと弁護士は敷居の高いものでした。
 谷の望みは「どんな人でも、どんな内容でも、まず話を聞いて相談にのる。その人が必要としているときに、すぐに」ということでした。そのため、谷はいつでも予約できる体制を整え、一般の方が困ったときに気軽に相談できるように、当時は珍しい「無料相談制」にしたのです。

 初めて来て話を聞くだけで料金をとるのは、医者と弁護士くらいのものです。谷はそのことに疑問を感じていました。相談者に何が必要なのか、その問題に対して何をしてあげられるのか、それを整理して説明することは一般のビジネスでいえば「見積もり」のためにヒアリングをしている段階です。「見積もりのためのヒアリングにお金をもらうというのは、おかしいだろう」と谷は思ったのです。
 法律のことは何もわからない相談者に、いま相談者が置かれている法的な立場がどういうものなのか、法的なリスクや解決に向けてどういう選択肢があるのかなど説明し、さらに相談者にこうした方が良いよと羅針盤を見せるようなイメージです。ですから無料相談だけで解決してしまうこともありました。それならそれでいい。相談だけでは片付かない必要な法的業務があれば、正式に依頼してもらえばいい。それが谷のスタンスでした。
 いまでは、あちこちの法律事務所が「無料相談」を掲げていますが、その多くが集客ツールでしょう。サリュの無料相談制の根底にあるものはまったく違うものです。相談者のために必要な情報は惜しみなく伝え、私たちができることを丁寧に説明する。それに納得した方だけに正式にご依頼いただく。サリュの「無料相談」の質の高さは、萩でいち早く始めた相談者のための「無料相談制」が原点なのです。

 

Column3

保険会社の顧問弁護士として
目の当たりにしたこと

“相手方の考え方も戦略も動きも、すべて知りつくしていることが、
いまは被害者救済の大きな強みになっています”

 いまでこそ、サリュは交通事故被害者救済のプロ集団ですが、実は創業者の谷は、新人弁護士の頃、被害者と敵対する損害保険会社側の弁護士を務めていました。そこで谷が見てきたものは、弱い立場で理不尽な状況に追い込まれる交通事故被害者の姿でした。
 ある交通事故で、娘を失った父親に示談交渉に行ったときのことを、谷は忘れられないと言います。大切な愛娘を突然の事故で失う、人生でこれ以上つらいことがあるでしょうか。父親はまるで抜け殻のようになっていました。保険会社側の提示する示談の条件は、最低限の補償額で自賠責の金額とほとんど変わらない程度のものでした。死亡事故なら本来ならばもっと保険金が下りていいはずなのに、被害者遺族が悲しみのあまり抜け殻のようになり判断力を失っている、その弱みにつけこむように保険会社は最低限度の補償で示談をさせるのです。

 谷は、弁護士である前にひとりの人間として、苦しんでいる人を騙すような、無知につけ込むようなことをしなければならないのか、と自分の仕事を呪ったと言います。
 このような話は珍しいことではなく、谷は、大阪で保険会社の弁護士を務めている間、痛みに苦しみながら仕事にも行けず休業補償を打ち切られる人や、十分な補償がもらえず治療費を自分で払わなければならない人など、被害者を苦しめる交通事故事案を山のように体験し、その目で現実を見てきました。保険会社だけではありません。損害保険会社、自賠責保険を担う国、裁判所、この交通事故補償を司る3本の柱が、交通事故被害者救済を阻んでいる事実を知ったのです。
 谷は、このような経験をしたことから、自らが法律事務所を開業してからは、被害者救済側に立ったのです。敵側の考え方も戦略も動きも、すべて知りつくしていることが、いまは被害者救済の大きな強みになっています。
 この谷の経験が、「損害保険会社・国・裁判所」の実態を告発し、社会に向けて警鐘を鳴らす「ブラックトライアングル」出版の原点なのです。